検査項目 |
意味 |
総蛋白(TP) |
血清中のたんぱく質の総量。その多くは肝臓で合成される。肝疾患、栄養状態などをみる。 |
尿酸(UA) |
細胞の核を構成するプリン体が分解されてできる老廃物。痛風や尿酸結石の原因になる。 |
尿素窒素(BUN) |
たんぱく質代謝の最終産物。腎臓の働きが低下すると血中の値が上昇する。 |
クレアチニン |
筋肉内でクレアチンから産生される。BUNと同じく腎機能が低下すると血中の値が上昇する。 |
Na |
電解質。細胞外液中(主として血液)の総陽イオンの90%を占める。 |
K |
電解質。主として細胞内液中(主に血液中)に存在する陽イオン。 |
Cl |
電解質。NaClとして大部分細胞外液中に存在する陰イオン。 |
総コレステロール |
食事による摂取・体内での生合成・胆汁酸等としての排出などのバランスによって保たれる。 |
HDL-コレステロール |
血液中の余分なコレステロールを運び出してくれるため、「善玉コレステロール」と呼ばれている。 |
LDL-コレステロール |
これが血中に余分にあると血管壁に沈着して動脈硬化を促進するため、「悪玉コレステロール」と呼ばれる。 |
中性脂肪(TG) |
エネルギー源としての脂質で、消費されなかった余分なものは、皮下脂肪や内臓脂肪として貯えられる。血中に多いと、動脈硬化が促進されるほか、急性膵炎や脂肪肝を起こすことがある。 |
総ビリルビン(T-Bil) |
肝疾患・胆石などで黄疸がある場合に上昇する。ただ、採血後に溶血(赤血球がこわれること)を起こすと上昇する。 |
AST(GOT) |
肝臓や心筋・骨格筋・赤血球などに多く含まれる酵素。GPTの値と比較しながら疾患を推測する。 |
ALT(GPT) |
特に肝臓、ついで腎臓の細胞内に多く含まれる。GPTは、GOTに比べて肝障害に特異性が高い。 |
ALP |
肝臓・腎臓・骨・腸など体内の様々な臓器に含まれている酵素で、これらの臓器に障害があると血液中で高値になる。 |
γ-GTP |
肝臓の解毒作用に関係する酵素で、肝臓や胆管に障害があると高くなる。飲酒の影響が大きい。 |
コリンエステラーゼ(ChE) |
肝臓で生成される酵素。肝臓の働きが低下すると血中の値が低くなる。 |
LDH |
エネルギー代謝に関係する酵素で全身の細胞に存在。そのため、どの臓器が損傷されても活性値が上昇。 |
TTT |
急性・慢性の肝疾患で高値になる。高脂血症・膠原病・感染症でも高値を示す。 |
ZTT |
血中γーグロブリン量と強い相関があり、慢性肝疾患・悪性腫瘍・自己免疫性疾患などで高値を示す。 |
CPK |
骨格筋・心筋・平滑筋・脳などに分布する酵素で、これらの臓器が損傷を受けると血中で上昇する。 |
グルコース(血糖) |
血液中に含まれるブドウ糖の値。空腹時には110mg/dl未満、食後で140mg/dl未満が正常。 |
ヘモグロビンA1c(HbA1c) |
赤血球中のヘモグロビンと血液中のブドウ糖が結合したもので、赤血球の寿命(約120日間)の間血中に存在するので、過去1-3ヶ月間程度の平均血糖値を推測できる。糖尿病の診断や、血糖コントロールの指標にされる。 |
CRP定量(C-反応性蛋白) |
細菌感染症・膠原病・心筋梗塞・悪性腫瘍・外科手術後・分娩後など急性炎症や組織崩壊がある時血中に増量。 |
蛋白分画 |
電気泳動を用いて蛋白を5つの分画に分け、それらの各分画の増減から病態診断に役立てる。 |
白血球数(WBC) |
体を細菌やウイルスから防御する細胞。血液中に増えると何らかの感染症が疑われる。 |
赤血球数(RBC) |
肺で取り込まれた酸素を全身の組織へ運ぶ。RBCが減少すると組織への酸素の供給が減り、貧血症状として動悸・息切れ・頭痛・めまい等が起こる。 |
Hb(ヘモグロビン・血色素) |
赤血球の成分の一つでHbに含まれる鉄分が酸素とむすびついて酸素を全身に運ぶ。 |
Ht(ヘマトクリット) |
血液に占める赤血球の容積の割合を%で示した値。 |
血小板 |
血液を凝固させて出血を止める働きをする血球成分。減少すると出血しやすくなったり、止血しにくくなる。 |